悪阻とは
妊娠とセットで語られることの多い悪阻(つわりと読みます)。まずは定義を確認しましょう。
つわりとは、妊娠初期に起こる吐き気や嘔吐、食欲不振などのことです。妊娠5週目頃から始まり、安定期である妊娠16週を迎える頃には症状が落ち着いてきます。多くの妊婦さんが経験するもので、つわりをきっかけに妊娠に気づく方も少なくありません。
https://www.hiro-clinic.or.jp/nipt/morning-sickness/
悪阻というと、一般的に嘔吐するイメージが強いですが、他にも次のような症状があります。
- 吐き気
- 食欲不振
- 嘔吐
- 倦怠感
- 情緒不安定
- 頭痛
- 眠気
- 便秘、下痢
- 胃痛、胸焼け
- 強い眠気
- においに敏感
私自身もドラマや映画等で悪阻に苦しむ女性の姿を見たことがありましたが、実際に経験する・しないでは大違いでした。それどころか、人生で心身共に最も苦しい時期だったと断言できます。
実際に産婦人科医から聞いて驚いたのですが、悪阻は妊婦全員に起きるものではなく、妊娠期間何も起きなかった方もいるようです。
なお、ただのジンクスに過ぎませんが、私の場合は母も妊娠時に悪阻がかなり重く、しんどかったと話していたので遺伝?も関係するのかもしれません。
私の悪阻体験記
結論から申し上げると、悪阻の期間は約3ヶ月続きました。(妊娠7週目〜妊娠18週目)
妊娠判明から間もなく、私の体に多くの異変が起きたことを今でもよく覚えています。もはやアンコントローラブルな状態と言えます。
- 1日に何十回も嘔吐する
- あらゆる匂いに敏感になり、吐き気を催す(※特にタバコ、生卵、ベーコン等の加工食品の匂いがダメになりました)
- 頭をトンカチで殴られたような頭痛に苦しめられる(※妊娠前に愛用していたバファリンルナですが、妊婦は飲めないお薬のため、効き目の薄いカロナールで我慢せざるを得ない)
- 常に疲労感、倦怠感に苛まれる
- 情緒不安定になり、ちょっとしたことですぐに泣く
理屈では、妊娠によってホルモンバランスが大きく変化した影響だというのは分かっているものの、この3ヶ月間は精神的にも肉体的にも人生で最も過酷で、苦しい時期でした。
特に、何を食べても飲んでも嘔吐してしまう状態が続いたため、体重は通常時より3kgも減少してしまいました。元々痩せ型の体型から、さらに体重が減少したので、栄養失調のような見た目だったと思います。
このような状態でお仕事を続けることは極めて困難となったため、会社の人事や上司、産業医に相談し、しばらく療養のために休職することになりました。
悪阻の時に摂取できたもの
何を食べても飲んでも吐いてしまう状況でしたが、さすがに何も口にしないと脱水症状を起こす危険があります。そこで、悪阻の時期に飲めたもの、食べられたものを一部ご紹介します。
- 飲み物
- サントリー天然水 https://amzn.to/4ksgKO0
- ポカリスエット https://amzn.to/43ldayU
- ホットチョコレート https://amzn.to/3XtBPh1
- 食べ物
- マンナンライフの蒟蒻畑 https://amzn.to/3DunSZj
- カロリーメイト(チョコレート) https://amzn.to/3QGAAr4
- ココナッツサブレ https://amzn.to/41DbXSh
- ドライマンゴー https://amzn.to/43mfp4Y
- 絹豆腐
- ヨーグルト(ダノンビオが特に美味しい)
- 無塩ナッツ
ご覧の通り、かなり偏っていますね(笑)1日3食食べていた自分が懐かしい、羨ましいと涙が止まらない日もありました。
妊娠というと健康的な食生活をイメージされる方が多いですが(※もちろん理想はその通り)、産婦人科医に確認したところ、この時期に摂取したものはお腹の赤ちゃんに大きな影響を与えない・食べられるものをとにかく少しずつ食べる、をモットーに過ごすことが重要になるようです。
悪阻生活を支えてくれた存在
3ヶ月にわたる悪阻生活ですが、乗り越えられたのには理由があります。それは、家族の存在です。
①パパ
プロジェクトが忙しい時期にも関わらず、会社のパートナー陣に相談してオンサイトワーク→フルリモートワークに切替し、家事全般(料理、洗濯、掃除、犬の散歩)を率先して対応してくれました。
中でも、私の心身を気遣い、「毎日少しでも外に出る」「太陽の光を浴びる」ことが大切だと考えたパパ&犬と寒空の中、毎日散歩に行けたことは感謝しています。(お陰様で、安定期の現在は1日歩きまくっています)
誰しも部屋に1日引きこもると、思考がネガティブになるため、11月〜2月の寒い時期に、頑張って1日30分でもいいので歩く習慣を身につけるというのは、妊婦生活を前向きに送るために最も役立ったと断言できます。安定期の現在は、習い事や買い物、犬の散歩のために毎日たくさん歩いていますが、それは当時きちんと習慣づけできたからだと思います。
今となっては、「当時のママからすると、スパルタだったよね〜笑」と笑える話ですが、多少強引でも習慣づけることが大事だと思います。
②犬
飼っている犬にも助けられました。苦しい時に一緒に寄り添って寝てくれたり、陽気な行動をして笑わせてくれたり。
猫と異なり、犬は「毎日の散歩」が欠かせません。よって、余程の悪天候でない限り、何があっても「外に出る」インセンティブが働くため、結果的に運動する習慣を維持することができました。
ちなみに、我が家は2匹飼っているため、常に賑やかです。
③実家
特に、最も身近な悪阻経験者でもある母とは毎日LINEで体調確認、雑談をしていました。不思議なもので、母が当時悪阻の時期に食べられたものは、私も食べられたり、ちょっとした生活アドバイスをもらえたことは助かりました。
また、その当時は妹も医学部に在籍しており(※現在は研修医として活躍中)、医学的な観点で諸々アドバイスをもらえたことは今でも感謝しています。
最後に言わずもがなですが、妊娠は個人だけでなく、周囲の家族にとっても人生の一大イベントになるため、家族に感謝しながら日々を健康に過ごすことが大事だと思います。